自棄糞
やけくそ異読 ヤケクソ
名詞形容動詞
標準
desperation
文例 · 用例
』 喬介の質問に、キッと顔を挙げて矢島は、自棄糞に高い声で喋り出した。
— 大阪圭吉 『カンカン虫殺人事件』 青空文庫
アヽ解つた、お前此頃|松公に逃を打たれたと云ふから、其で其樣なに自棄糞になつてるんだね。
— 徳田秋聲 『絶望』 青空文庫
―― それから、彼はポケットへ両手を突き込んで各国人の自棄糞な馬鹿騒ぎを、祭りを見るように見に行くのだ。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
これはまた、うどんを捏ねているような踊の隙から、楽手たちの自棄糞なトランペットが振り廻されて光っていた。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
「貴方寒いでせう」「なあに寒けりや直ぐ厭だといふさ」 わたしは少し自棄糞に子を抱きあげて窓外の風に向け、その小さい頭を出してやつた。
— 福士幸次郎 『地方主義篇』 青空文庫
私は押入れを明けて氷のような蒲団の中へ自棄糞にもぐりこんで軒下の野良犬のように丸く曲ってそのまま困睡した。
— 近松秋江 『うつり香』 青空文庫
ところで、丘を越えた葡萄畑のほうから自棄糞になって出鱈目な歌を唱っているベルナアルさんの声が春風に乗ってはっきりときこえて来るのだった。
— 久生十蘭 『葡萄蔓の束』 青空文庫
」と浦島はやけくそに似た大きい聲で叫んだ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
「あんな会社、こっちから辞めてやる!」と自棄糞になって辞表を叩きつけた。
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失恋のショックで自棄糞になり、持っていた貯金を一晩で使い果たしてしまった。
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自棄糞な態度をとっていても解決にはならないと諭され、彼は静かにうつむいた。
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