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矢筈

やはず
名詞
1
標準
nock of an arrow
文例 · 用例
いつか自分の手指の爪の発育が目立って悪くなり不整になって、たとえば左の無名指の爪が矢筈形に延びたりするので、どうもおかしいと思っていたら、そのころから胃潰瘍にかかって絶えず軽微な内出血があるのを少しも知らずにいたのであった。
寺田寅彦 破片 青空文庫
紺地に白茶で矢筈の細い、お召縮緬の一枚小袖。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
帯も襟も、顔なんざその夕日にほんのりと色がさして、矢筈の紺も、紫のように見えましたがね。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
その時、お叱りも無く、「其方は、そう思うかも知れないが、その素性の良い南山の竹に、矢筈というものを取りつけて、矢羽というものをつけ、刃味の良い鏃というものをつけて、これを研ぎ澄まし、そして射放てば、矢の入ることも一層深いであろう、どうじゃ。
幸田露伴 悦楽(現代訳) 青空文庫
その人は齢六十路余に傾きて、顔は皺みたれど膚清く、切髪の容などなかなか由ありげにて、風俗も見苦からず、唯異様なるは茶微塵の御召縮緬の被風をも着ながら、更紗の小風呂敷包に油紙の上掛したるを矢筈に負ひて、薄穢き護謨底の運動靴を履いたり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
歸りは、奧の院の方へは下らずして、大矢筈にいたる。
大町桂月 妙義山の五日 青空文庫
峯背の二大巖對立して矢筈の如し。
大町桂月 妙義山の五日 青空文庫
すると、入違いに左手に懸物を、右手に矢筈竹を持った主人頼宣が入って来た。
薄田泣菫 艸木虫魚 青空文庫
作例 · 標準
弓を引く前に、弦を矢筈にしっかりと掛けた。
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競技用の矢は、矢筈の部分が精密に作られている。
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彼は新しい矢の矢筈を丁寧に削り、弓に合うように調整した。
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2
標準
forked tool used for hanging scrolls
作例 · 標準
高い場所に飾られた掛け軸は、矢筈を使って位置を直した。
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茶室の掛け軸を掛ける際には、専用の矢筈が重宝される。
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祖父は、古い矢筈の道具を大切に手入れしていた。
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