表中
ひょうちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
しかるにまた「いき」は、その徴表中に「意気地」と「諦め」とを有することに基づいて、趣味の卓越として理解される。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
一般に母音で始まり次にいずれか任意の一つの子音の来る場合が火山の表中で何個あるかを数えてみる。
— 寺田寅彦 『火山の名について』 青空文庫
それでもしこの場合の数 N(CCC) を現在の表中の火山の総数に等しいと取れば、これは結果のRを少なくするほうの取り方であるからこれで得られたRが大きければ、ほんとうはもっと大きい事になる。
— 寺田寅彦 『火山の名について』 青空文庫
この表中にヨーロッパやアメリカなどの火山が出て来るのを見て笑う人もあろうと思うが、しかし南洋語と欧州語との間の親族関係がかなり明らかにされている今日、日本だけが特別な箱入りの国土と考えるのはあまりにおかしい考えである。
— 寺田寅彦 『火山の名について』 青空文庫
表中の時刻は、同停留所から南へ一町ぐらいの一定点を通過する時を読んだものである。
— 寺田寅彦 『電車の混雑について』 青空文庫
応募者の試験委員たちの採点表中に容貌の条項はあっても腕の条項がないかもしれないが、少なくも食堂の場合には、これも一つのかなりの程度まで考慮さるべきアイテムとなるべきものかもしれない。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
固有名詞の發音は、登場人名の表中には、ほゞ正音に近いのを掲出しておいたが、本文では、譯詞との調和上、二つには、從來呼び馴らされたを今遽かに改めるでもないと思つて、ローミオーをロミオ、ヂューリエットをヂュリエットとし、キャピューレットをカピューレットなぞとしておいた。
— 新修「ロミオとヂュリエット」の序 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
草々 十月二十六日夏目金之助 鈴木三重吉樣 四四一 明治三十九年十月二十六日 (時間不明) 本郷區駒込千駄木町五十七番地より本郷區彌生町三番地小林第一支店鈴木三重吉へ [封筒表中央下に「第二信」とあり] 只一つ君に教訓したき事がある。
— 夏目漱石 『鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年』 青空文庫