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顧眄

こべん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
turning around to look (at)
文例 · 用例
宇宙の大法則に引きずられて彼は今こゝに衆人の冷たい顧眄を慕うて来た。
平出修 夜烏 青空文庫
白糸はわずかに顧眄りて、棄つるがごとく言い放てり。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
そこで足をゆるめると、老人も足をゆるめて、後の方を顧眄ってきょときょととしたが、その態が如何にも人間らしくないので、又追っかけた。
田中貢太郎 虎杖採り 青空文庫
追っかけると、また逃げだしたが、足をゆるめると、また足をゆるめて顧眄ったが、そのうちに一本杉の方面へ姿を消して往った。
田中貢太郎 虎杖採り 青空文庫
遙方の秀嶺相並んで緑衣淡粧、顧眄を送るもの右なるは越後の妙高山にして、左は即ち飯綱山、黒姫山、其間に粹然たり。
長塚節 草津行 青空文庫
今の思想界は実に斯の如し、徒らに人間の手を以て造化の力を奪はんとする勿れ、進むべき潮水は遠慮なく進むべし、退くべき潮水は顧眄なく退くべし、直ちに馳せ、直ちに奔り、早晩大に相撞着することあるを期すべし、知らずや斯かる撞着の真中より、新たに生気|悖々たる創造的勢力の醸生し来るべき理あるを。
北村透谷 国民と思想 青空文庫
道士は予等の為めに祭典の日に用ひる華文紅錦の道服を著けて顧眄の態を為して見せた。
附 満蒙の歌 満蒙遊記 青空文庫
暴風洗濯物を入れたまま大きな盥が庭を流れ、地が俄かに二三|尺も低くなつたやうに姫向日葵の鬱金の花の尖だけが見え、ごむ手毬がついと縁の下から出て、潜水服を著たお伽噺の怪物の顧眄をしながら腐つた紅いダリアの花に取り縋る。
與謝野晶子 晶子詩篇全集 青空文庫
作例 · 標準
彼女は時折、後ろを顧眄しながら立ち去った。
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「あの人、何か忘れ物でもしたのかしら。しきりに顧眄しているわ。」
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過去を顧眄することなく、前だけを見て進む覚悟を決めた。
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