測鉛
そくえん
名詞
標準
sounding lead
文例 · 用例
抑々私は測鉛のやうに、身自らの重量に浸つてゐることのほか、何等の興味を感じない。
— 中原中也 『散歩生活』 青空文庫
僕にはその小さな水兵の一人が、測鉛臺の上に立つて青い海に向ひながら、長い綱の先につけた分銅を、水の中へ投げこんでゐるのが殊に面白かつた。
— 芥川龍之介 『軍艦金剛航海記』 青空文庫
また湖水に測鉛を投じ、氷の厚さに物指しをあて、携帯望遠鏡で動物の瞬間的生態をとらえんとする科学者でもある。
— 訳者の言葉 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
そして、舷側にいて測鉛で水深を測っている男がどこでも海図に記してあるよりも水が深いと言ったけれども、ジョンは一度も躊躇しなかった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
航海士は顔色を変えて、航路を変更するように注意したが、ショオマレェはそれにさえも答えず、水兵に測鉛を入れるように命令した。
— 久生十蘭 『海難記』 青空文庫
水深はなぜかそのとき八十|尋もあり、測鉛の脂肪に砂まじりの泥がついて上ってきた。
— 久生十蘭 『海難記』 青空文庫
航海士はそういう水深はありえない、もう一度測ってみる必要があると言い張るので、ショオマレェは渋々測鉛を入れさせた。
— 久生十蘭 『海難記』 青空文庫
彼の興味は傾斜面の彼方に広がる測鉛の届かぬ深淵から離れていった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『魔女の家で見た夢』 青空文庫
作例 · 標準
浅瀬に近づくと、船員は測鉛を海に投げ入れて水深が十分に確保されているかを確認した。
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近代的なソナーが普及する前は、測鉛に塗った獣脂で海底の土砂を採取し、底質を調べていた。
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博物館の展示ケースには、長年の使用で表面が削り取られた古い測鉛が並んでいた。
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