詑
詑
名詞
標準
文例 · 用例
そこでこの点の不注意と軽率とを、僕は改めて読者にお詑びしたい。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そこに日本独特のしぶい「詑び」の美がある。
— 岡本かの子 『女性と庭』 青空文庫
もしおうちの具合がわるいつてなら、あしたあたしお詑びに出ててよ。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
「私は貴方にお詑びします。
— 平出修 『計画』 青空文庫
蝶吉に肱鉄砲を食ッて、鳶頭に懐中の駒下駄を焼かれた上、人の妓を食おうとする、獅子身中の虫だとあって、内の姉御に御勘気を蒙ったのを、平蜘蛛で詑を入れて、以来きっと心得まするで、何卒相変りませず、今夜も来ている。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
あの時あなたは鳩色絹の服に駝鳥の羽根の飾りをつけて、来ていらしったじゃありませんか」「いいえ、私はそんな服はもってはおりません」「ああ、それでは間違いでした」 ホームズはちょっと失礼を詑びて、警部を追って外へ出た。
— SILVER BLAZE 『白銀の失踪』 青空文庫
矢鱈に後悔したり、詑びたりし度がるのは、悪い癖だ。
— ――夫婦哲学―― 『花嫁の訂正』 青空文庫
それであなたは、もしやあたくしに変りごとがあったのではないか、それとも、自分の足らなさからあたくしを泣かせたのではないかと、まるで、涙ぐんだような詑び心地で――かえって、あたくしのほうが泣かされてしまいました。
— 小栗虫太郎 『方子と末起』 青空文庫