言句
げんく異読 ごんく
名詞
標準
(a few) words
文例 · 用例
…… 説明も形容も何もない――燐寸を摺ると否や、アルコールに火をつけるのであるから、言句もない。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
「黙って、見るこッた、折角お珍らしいのに言句をいってると古くしてしまう。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
通貨が無いからそれを曲入て、人身御供を下げておいで、仁三が何か言句をいおう。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」 列車の給仕の少年は――逢ひに行く――東區某町、矢太さんの右の高等御下宿へあてた言句を見ながら、「えゝ、此の列車では横濱で電報を扱ひません、――大船で打ちますから。
— 泉鏡太郎 『大阪まで』 青空文庫
のみならず言句にまつわると褒貶の意を寓してあるかの様にも聞える。
— 夏目漱石 『高浜虚子著『鶏頭』序』 青空文庫
従つて彼は艇長としての報告を作らんがために、凡ての苦悶を忍んだので、他によく思はれるがために、徒らな言句を連ねたのでないと云ふ結論に帰着する。
— 夏目漱石 『艇長の遺書と中佐の詩』 青空文庫
たとい唐のに響いたのか、其の意味がか、其の音声が乎、其の何の章、何の句がか、其の講明が乎演説が乎は、今伝えられて居らぬが、蓋し或箇処、或言句からというのでは無く、全体の其時の気味合からでも有ったろうか、寂心は大に感激した随喜した。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
」 これに一言句あるべき処を、姉さんは柔順いから、「お出花が冷くなって、」 と酒井の呑さしを取って、いそいそ立って、開けてある肱掛窓から、暗い雨落へ、ざぶりと覆すと、斜めに見返って、「大な湯覆しだな、お前ン許のは。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言句一つひとつに、長年の経験に裏打ちされた深い知恵が感じられる。
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「そんな心ない言句を投げつけるなんて、君らしくもないよ」
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わずかな言句の端々に、彼女の隠しきれない不安がにじみ出ていた。
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