平民的
へいみんてき
形容動詞
標準
common
文例 · 用例
当世の詞でいうと、最も平民的で、それで江戸らしいのは、きりぎりすに限りますよ」 老人はしきりに虫の講釈をはじめて、今日では殆ど子供の玩具にしかならないような一匹三銭ぐらいの蟋蟀を大いに讃美していた。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
主人翁に見送られて門を出て自動車に乗ると、さすがに主人翁の言い知れぬ平民的な好意ぶりに感謝する気になった。
— 夢野久作 『お茶の湯満腹談』 青空文庫
忠君愛国|仁義礼智などと直接なんらの交渉をも持たない「瓜や茄子の花盛り」が高唱され、その終わりにはかの全く無意味でそして最も平民的なはやしのリフレインが朗々と付け加えられたのである。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
優雅と滑稽、貴族的なものと平民的なものとの不規則に週期的な消長角逐があった。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
貴様の考えはばかに平民的だが、考え方……考えじゃない、考え方だ……その考え方にどこかブルジョア臭いところがあるんじゃないかなあ」 人見はおかしな男だった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
渠のあまりに平民的なる、その度を放越して鉄拐となりぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
ソクラテスとプラトンとの比較に於て、前者は平民的だと言われ、後者は貴族的だと言われる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
故に詩と小説との比較に於て、小説を俗衆的であるという意味は、プラトンとソクラテスの比較に於て、後者の人物がよりざっくばらんで平民的に親しみ易かったという、表面上の気質や趣味性にのみ関すべきで、芸術としての本質上には別問題とすべきである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
高級フレンチのシェフだった彼が新しく開いた店は、誰でも気軽に立ち寄れる平民的な食堂だった。
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あの大臣は、休日は近所のスーパーで買い出しをするなど、意外と平民的な感覚を持ち合わせている。
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このブランドの服はデザインが洗練されているにもかかわらず、価格設定が平民的で若者に人気がある。
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