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苦し紛れ

くるしまぎれ
名詞形容動詞名詞-の形容詞頻度ランク #44961 · 青空 67
1
標準
(out of) desperation
文例 · 用例
何とかして彼等を撃退する工夫はあるまいかと、市郎も苦し紛れに種々考えていると、わが傍らにひらりと飛んで来た者があるらしい。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
その後シテの時にどこからか舞台に舞い込んで来た一匹の足長蜂が大※の面の鼻の穴から匐い込んで、出口を失った苦し紛れに大賀氏の顔面をメチャメチャに刺しまわった。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
そして仕事に当つてゐる者は苦し紛れに、局外者に泥を吐いて救助を求めることになるのである。
葉山嘉樹 工場の窓より 青空文庫
夜になると苦し紛れにうちの人は大きな法螺を吹くもので、そして毎晩違ふことばかし云つてゐるもので、昼間は、工合が悪くつて――眠れないと薬をのんでまで、あゝして……」「大変なこと……」「もつと妙なことには、この頃ではうちの人は、わざとお酒に酔つた振なんかして――狸寝入りなんてすることもあるらしいのよ。
牧野信一 お蝶の訪れ 青空文庫
」と彼は苦し紛れに答へた。
牧野信一 或る五月の朝の話 青空文庫
会はないでゐる間、あんな気持になれたことは苦し紛れの妄想で、未だ出掛けもしないでウロウロしてゐたことの恥しさ位ひは何んでもなかつた。
牧野信一 坂道の孤独参昧 青空文庫
……秘密、秘密……さう思つて彼は怖ろしかつたが、苦し紛れにそつと東京に持ち帰つた。
牧野信一 スプリングコート 青空文庫
一字書くと、松岡先生の顔が浮び、一行すゝむと怖ろしい生徒監の姿が見えたり、そして自分は母に対して何といふ酷い不孝者なのだらう、などゝ思つて情けなくなつたり、無味な虚文は立所に行き詰つたりしながら、しどろもどろに、苦し紛れに背すじに汗を流して書いたのである。
牧野信一 貧しき日録 青空文庫
作例 · 標準
借金の取り立てから逃れるため、彼は苦し紛れに親戚の家へ身を寄せた。
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テストで名前を書き忘れた彼は、先生に苦し紛れの嘘をついて採り直してもらおうとした。
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絶体絶命のピンチに追い込まれた棋士は、苦し紛れの一手を放ち、局面の打開を図った。
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