小柴
こしば
名詞
標準
文例 · 用例
小柴利助という僕の姓名が、小雲雀という具合いにも聞えるので、そんな綽名をもらう事になったものらしい。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
僕はもう昔の小柴じゃないんだよ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
こいつは、向うの小柴のひばりさんにでもあげるんだね。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
越後は今まで僕を呼ぶのに、そちらの先生だの、書生さんだの、小柴君だのというばかりで、ひばりさんなんて変に親しげな呼び方をした事は一度も無かったのだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
螺旋状になった路のついたこの峰のすぐ下に、それもほかの僧坊と同じ小柴垣ではあるが、目だってきれいに廻らされていて、よい座敷風の建物と廊とが優美に組み立てられ、庭の作りようなどもきわめて凝った一構えがあった。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
山の春の日はことに長くてつれづれでもあったから、夕方になって、この山が淡霞に包まれてしまった時刻に、午前にながめた小柴垣の所へまで源氏は行って見た。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
野の宮は簡単な小柴垣を大垣にして連ねた質素な構えである。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
そこは簡単な小柴垣なども雅致のあるふうにめぐらせて、仮居ではあるが品よく住みなされた山荘であった。
— 夕霧一 『源氏物語』 青空文庫