印半纏
しるしばんてん
名詞
標準
livery coat
文例 · 用例
花火船の艫にしゃがんでいた印半纏の老人は、そこに立ててあった、赤地に白く鍵屋と染め出した旗を抜いて、頭の上でぐるぐると大きく振り廻した。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
いつもとはちがってその時は人影というものがほとんど見えなくて、ただ片隅のベンチに印半纏の男が一人ねそべっているだけであった。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
」 と※をするかと思うと、印半纏の肩を聳やかして、のッと行く。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
料理場の前には、もう揃った折詰の弁当が堆く、戸を圧して並んだが、そこへ幹事が通りかかるのを見ると、蔭から、腰掛を立って、印半纏の威勢のいいのが顔を出して、「白尾さん。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
印半纏一枚に燒け出されて、いさゝかもめげないで、自若として胸をたゝいて居るのに、なほ万ちやんがある。
— 泉鏡太郎 『十六夜』 青空文庫
此は私の内へ來て(久保勘)と染めた印半纏で、脚絆の片あしを擧げながら、冷酒のいきづきで御當人の直話なのである。
— 泉鏡太郎 『露宿』 青空文庫
が、間もあらせず、今度は印半纏を被た若いものに船を操らせて、亭主らしい年配な法体したのが漕ぎつけて、「これはこれは太夫様。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
印半纏さえも入れごみで、席に劃はなかったのである。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
作例 · 標準
お祭りの日に、青年団の人たちが揃いの印半纏を着て練り歩いていた。
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蕎麦屋の店員が、店の屋号が入った印半纏を羽織って接客していた。
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彼の祖父は、代々伝わる印半纏を大切に保管している。
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