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渡り板

わたりいた
名詞
1
標準
gangplank
文例 · 用例
次郎長伝に一世を鳴らした神田伯山は、浅草の金車亭出演のときなど客席の後から細い渡り板を通つて高座へ上がりピタリと坐るまでつひに喝采がやまなかつたと此はいまの伯龍から聴かされた。
正岡容 大正東京錦絵 青空文庫
それが、ゆるい勾配をもって、また一つ先の小山のほうへ、渡り板をさしかけたように、坂になっているのだった。
林不忘 あの顔 青空文庫
高さは舞臺の上で三間半、土間の上で三間くらゐ、幸ひ客には大した怪我もなかつたのですが、お鈴はひどく頭を打つて氣を喪なつた上土間の渡り板に足を挾んで右足を折つたらしく、癒つたところで、綱渡りの曲藝などは、生涯出來ないかも知れないと、骨接ぎも外科も言つて居るのでした。
一と目千兩 錢形平次捕物控 青空文庫
高さは舞台の上で三間半、土間の上で三間くらい、幸い客には大した怪我もなかったのですが、お鈴はひどく頭を打って気を喪なった上土間の渡り板に足を挟んで右足を折ったらしく、癒ったところで、綱渡りの曲芸などは、生涯出来ないかも知れないと、骨接ぎも外科も言って居るのでした。
一と目千両 銭形平次捕物控 青空文庫
権十は、醤油くさい自分の伝馬船の中へかくれ込むと、すぐ陸へ架けてある渡り板を引き、苫の中でほっと人心地を呼びもどした。
吉川英治 旗岡巡査 青空文庫
そのうちに、葛西汽船の三十二号から、一人の少年があらわれ、渡り板を踏んで岸へあがると、そこで草履をはいて「千本」の店のほうへ来た。
山本周五郎 青べか物語 青空文庫
「よういろ男」と初めに呼びかけた男が云った、「今夜は三十二号で逢曳きか」 だが少年は黙って道を横切ってゆき、草履をぬいで小腋にはさみ、渡り板を渡って三十二号船の中へ姿を消した。
山本周五郎 青べか物語 青空文庫
銀公は両手で頭を押え、前後を私服に挟まれて、渡り板を渡りながら、痛えよう、死んじまうよう、とかなきり声で叫び続けた。
山本周五郎 青べか物語 青空文庫
作例 · 標準
船から岸壁へ渡るために、頑丈な渡り板がかけられた。
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港では、船に乗り降りする人々が渡り板をゆっくりと歩いていた。
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子供たちが渡り板の上で跳ねていたので、船員が注意した。
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