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射込む

いこむ
動詞
1
標準
文例 · 用例
彼は自分が二度も沈没に際会した時の事を思い浮かべては、その難破船に射込むような目を投げていた。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
けれども、そんな判り切った弱さに射込むよりは、それを知っていながら、わざとその箇所をはずして射ってやって、相手に、知っているなと感づかせ、しかも自分はあくまでも、知らずにしくじったと呟いて、ほんとうに知らなかったような気になったりするのもまた面白くないか。
――当りまえのことを当りまえに語る。 もの思う葦 青空文庫
武村兵曹は前と同じ樣に其扉を押開くと、同時にサツと射込む日の光、疑もない、扉の彼方は明るい所だ、兵曹はプツと球燈を吹消す、途端に、櫻木大佐は私に向ひ『此處です。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
さるほどに得三は高田とともに家内に入り、下枝は居らずや見えざるかと、あらゆる部屋を漁り来て、北の台の座敷牢を念のため開き見れば、射込む洋燈の光の下に白く蠢くもののあるにぞ、近寄り見れば果せるかな、下枝はここにぞ発見されたる。
泉鏡花 活人形 青空文庫
決して超凡の人では無い………としたら、北側のスリガラスの天井から射込む柔かな光線………何方かと謂へばノンドリした薄柔い光で、若い女の裸體を見てゐて、それで何等の衝動が無いといふことはあるまい。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
頭の上を見ると、雨戸の節穴や乾破れた隙間から日光が射込むで、其の白い光が明かに障子に映ツてゐる。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
寢衣を着更へて、雨戸を啓けると、眞晝の日光がパツと射込むで、眼映しくツて眼が啓けぬ。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
で日は家中に射込むて都て露出し……薄暗い臺所には、皿やら椀やら俎板やらしちりんやらがしだらなく取ツちらかツてゐるのも見えれば、屡く開ツ放してある押入には、蒲團綿やら襤褸屑やら何んといふこともなくつくね込むであるのも見える。
三島霜川 昔の女 青空文庫
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