所動
しょどう
名詞
標準
文例 · 用例
普通には知覚的経験の如きは所動的で、その作用が凡て無意識であり、思惟はこれに反し能動的でその作用が凡て意識的であると考えられている。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
他面より見れば真の純粋経験とは単に所動的ではなく、かえって構成的で一般的方面を有っている、即ち思惟を含んでいるといってよい。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
純粋経験とは単一とか所動的とかいう意味ならば思惟と相反するでもあろうが、経験とはありのままを知るという意ならば、単一とか所動的とかいうことはかえって純粋経験の状態とはいわれない、真に直接なる状態は構成的で能動的である。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
我々はいつでも個人的要求を中心として考えるから、知識において所動的であるように感ぜられるのであるが、若しこの意識的中心を変じてこれをいわゆる理性的要求に置くならば、我々は知識においても能動的となるのである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
次に能動所動の差別は何から起ってくるか。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
能動所動ということも実在に二種の区別があるのではなく、やはり同一実在の両方面である、統一者がいつでも能動であって、被統一者がいつでも所動である。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
その外凡て精神が働いたということは統一の目的を達したということで、これができなくって他より統一せられた時には所動というのである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
これに反して他より統一せられた時は所動的で、必然法の下に支配せられたこととなる。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫