情弊
じょうへい
名詞
標準
文例 · 用例
母は精神をすりへらして挽回し、積累の情弊を退ぞけたが、根本の利益を目的の株式組織ということをよくのみこまないでいた。
— 長谷川時雨 『渡りきらぬ橋』 青空文庫
また古い職場の情弊で自然、職長の前に職場員が卑屈になってはいけないと考えますので、人事関係はいっさい私直属にしています。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫
現在の新劇のあらゆる病根、あらゆる情弊を一掃することに努力する人がもうそろそろ出来てもいゝ時ではあるまいか。
— 岸田國士 『用捨なき観客』 青空文庫
忠忱の人 彼れは久しく貴族院に於ける硬派の首領たり政府に反對するに非ずして藩閥に反對せるなり然れども彼れの藩閥を攻撃するは、衆議院の非藩閥派と其精神を異にせり※蓋し衆議院の非藩閥派は、政權爭奪を以て結局の目的と爲すと雖も、彼は單に藩閥の情弊を打破して憲政の實を擧ぐるを中心の冀望と爲したればなり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
公其の心事を余に語りて曰く、松隈内閣は一種の聯合内閣なり、之れを從來の内閣に比すれば、稍々進歩したる體貌を有するに似たりと雖も、其の實質は薄弱にして統一を缺き、情弊尚ほ依然として内部に纏綿せり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
忠忱の人 彼れは久しく貴族院に於ける硬派の首領たり政府に反対するに非ずして藩閥に反対せるなり然れども彼れの藩閥を攻撃するは、衆議院の非藩閥派と其精神を異にせり※蓋し衆議院の非藩閥派は、政権争奪を以て結局の目的と為すと雖も、彼は単に藩閥の情弊を打破して憲政の実を挙ぐるを中心の冀望と為したればなり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
公其の心事を余に語りて曰く、松隈内閣は一種の聯合内閣なり、之れを従来の内閣に比すれば、稍々進歩したる体貌を有するに似たりと雖も、其の実質は薄弱にして統一を欠き、情弊尚ほ依然として内部に纏綿せり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫