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行手

ゆきて異読 いきて
名詞
1
標準
someone who is going
文例 · 用例
空いつの間にか曇りてポツリ/\顔におつれどさしたる事もなければ行手を急いで上へ/\と行く。
寺田寅彦 半日ある記 青空文庫
窓より首さしのべて行手を見るに隧道眼前に水色|縮緬を延べたらんごとく、遠山|糢糊として水の果ても見えず。
寺田寅彦 東上記 青空文庫
石の急壁を登りかけていると、雷鳥が一羽、ちょこちょこと前を歩いている、晃平が、狙いをつけて一発放したが、禽は横に逸れて、截られた羽が、動揺した空気に白く舞った、一行手取りにするつもりで、暫く追いかけて見たが、掌中の物にはならなかった。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
実験室ばかりで仕事をしている学者達はめったに引っかかる危険のないようなこうした種類の係蹄が時々「天然」の研究者の行手に待伏せしているのである。
寺田寅彦 静岡地震被害見学記 青空文庫
行手の連峯は雨雲の底面で悉くその頂を切り取られて、山々はたゞ一面に藍灰色の帷帳を垂れたやうに見えてゐる。
寺田寅彦 雨の上高地 青空文庫
行手の連峰は雨雲の底面でことごとくその頂を切り取られて、山々はただ一面に藍灰色の帷帳を垂れたように見えている。
寺田寅彦 雨の上高地 青空文庫
左右から木立の茂った山の崖裾の間をくねって通って行く道は、ときどき梢の葉の密閉を受け、行手が小暗くなる。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
学生時代には学期試験とか学年試験とかいうものがやはりそうした峠になっていたが、学校を出ればもうそうしたものはないかと思うと、それどころか、もっともっとけわしい山坂が不規則に意想外に行手に現われて来た。
寺田寅彦 初冬の日記から 青空文庫
作例 · 標準
彼は行手を見つめ、静かに歩き出した。
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行手の安全を祈る。
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旅立つ行手に、みんながエールを送った。
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