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肌目

はだめ
名詞
1
標準
文例 · 用例
いつも軽蔑した顔をして冷淡につけつけものをいい、それでいて自分に肌目のこまかい、しなやかで寂しくも調子の高い、文字では書けない若い詩を夢見させて呉れる不思議な存在なのだ。
岡本かの子 食魔 青空文庫
「この子附け鱠の美しいこと」「このえび藷の肌目こまかく煮えてますこと」それから唇にから揚の油が浮くようになってからは、ただ「おいしいわ」「おいしいわ」というだけで、専心に喰べ進んで行く。
岡本かの子 食魔 青空文庫
肌目がこまかいだけが取得の、無味で冷たく弱々しい哀愁、焦れもできない馬鹿正直さ加減。
岡本かの子 食魔 青空文庫
そしていまこの日本の空は―― 加奈子は手を差し延べて空の肌目を一つかみ掴み取ってみる。
岡本かの子 豆腐買い 青空文庫
肌目のつんだネルのつやをして居た。
岡本かの子 百喩経 青空文庫
手がよく肥えて肌目の細かくて白いのをながめているうちに、見がたい物を見た満足よりも物思いが急にふえたような気が源氏にした。
胡蝶 源氏物語 青空文庫
ここらは山国で水の清らかなせいであろう、すべての人が色白で肌目が美しい。
岡本綺堂 くろん坊 青空文庫
この解剖台は元来、美事な白大理石で出来ているので御座いますが、今日までにこの上で数知れず処分されました死人の血とか、脂肪とか、垢とかいうものが少しずつ少しずつ大理石の肌目に浸み込んで、斯様な陰気な色に変化してしまったもので御座います。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫