薬種
やくしゅ
名詞
標準
drugs
文例 · 用例
銀座の市場では阿片の花が陽気に満開し、薬種屋の前では群集が巡邏に口輪を嵌めている。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
家は烏川の上流にある室田の旧家で、その家から山の薬草を蒐めて出す取引先の高崎の薬種問屋に青年は預けられていました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
間もなく私は瀬戸物屋を暇取って、道修町の薬種問屋に奉公しました。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
すぐに道修町の薬種問屋へ雇われたが、無気力な奉公づとめに嫌気がさして、当時大阪で羽振りを利かしていた政商五代友厚の弘成館へ、書生に使うてくれと伝手を求めて頼みこんだ。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
そのように体裁だけはどうにか整ったが、しかし、道修町の薬種問屋には大分借りが出来、いや、その看板の代金にしたところで……。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
費用にしろ、よくまあ使ったと思えるくらい、たとえばれいの一万九千円も、薬種問屋の払いに使ったのはそのうちの二割、あとは全部広告費に使ったのだ。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
(いま妄想の疲れより、ふと起りたる薬種屋内の人殺、下手人は色白き去勢者の母。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
若い町の弁護士が忙しさうに粗末な硝子戸を出入りし、蒼白い薬種屋の娘の乱行の漸く人の噂に上るやうになれば秋はもう青い渋柿を搗く酒屋の杵の音にも新しい匂の爽かさを忍ばせる。
— 北原白秋 『水郷柳河』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代、この通りには日本各地から集められた薬種を扱う問屋が軒を連ねていた。
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秘伝の塗り薬を作るために、山奥まで珍しい薬種を探しに行く。
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その蔵には、何十年も前に仕入れられた正体不明の薬種が大切に保管されていた。
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