金毛
きんもう
名詞名詞-の形容詞
標準
golden fur
文例 · 用例
演奏会せんとのしらせ、 いでなんにはや身ふさはず、豚はも金毛となりて、 はてしらず西日に駈ける。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
巨豚巨豚ヨークシャ銅の日に、 金毛となりてかけ去れば、棒をかざして髪ひかり、 追ふや里長のまなむすめ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
昼間は金毛の兎が遊んでいるように見える谿向こうの枯萱山が、夜になると黒ぐろとした畏怖に変わった。
— 梶井基次郎 『闇の絵巻』 青空文庫
即ち然り気なく、諭して曰く、汝若輩、シヽデンキウモンに私淑したりや、金毛九尾ぢやあるまいしと、二階に遁げ上らんとする袂を捕へて、可いぢやないかお買ひよ、一ツ咲いたつて花ぢやないか。
— 泉鏡花 『草あやめ』 青空文庫
一人はミルキ閣下、一人は針金毛の女大臣アサリ女史だった。
— 海野十三 『十八時の音楽浴』 青空文庫
ミルキ閣下と針金毛のアサリ女史は目と目とを見合わせた。
— 海野十三 『十八時の音楽浴』 青空文庫
これを亡ぼすのは、さのみむずかしいとは思わぬが、ただ恐るべきはかの妲己という妖女で、彼女の本性は千万年の劫を経た金毛白面の狐じゃ。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
頼長はすぐに泰親を召して占わせると、その金毛九尾の妖獣はまさしく玉藻の姿であることが判った。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫