金青
きんせい
名詞
標準
文例 · 用例
さて例の金青年と来ると、身体が大きいばかりで男前がよいというのでもなく、スポーツマンらしい垢ぬけたところがあるのでもなく、どちらかと云えば男として美の要素の欠けた青年だった。
— 海野十三 『ゴールデン・バット事件』 青空文庫
貰った方では、その金青年お流れの煙草に、パッと火をつけて貪るように吸って、黄色い声をあげる。
— 海野十三 『ゴールデン・バット事件』 青空文庫
左様に豪勢な(併し不思議な)人気を背負っている金青年の心は一体誰の上にあったかというと、それは君江の上にあった。
— 海野十三 『ゴールデン・バット事件』 青空文庫
金青年に喰ってかかるような狂態さえ、人目についてきた。
— 海野十三 『ゴールデン・バット事件』 青空文庫
これに反して金青年の機嫌は、前から見ると少し宛よくなって来たようであった。
— 海野十三 『ゴールデン・バット事件』 青空文庫
私達は外へ出たが、そのときは話題が、例の重傷を負うた金青年の上に移っていた。
— 海野十三 『ゴールデン・バット事件』 青空文庫
丘田医師の話では、金青年を知ってもいるし、診察もしたことがあると云っていたが、何病であるか、それは云わなかった。
— 海野十三 『ゴールデン・バット事件』 青空文庫
3 折角駆けつけて呉れた丘田医師だったけれど、重傷の金青年は、私が出掛けると間もなく事切れたそうであった。
— 海野十三 『ゴールデン・バット事件』 青空文庫