金属性
きんぞくせい
名詞
標準
metallic quality
文例 · 用例
金剛杖が石にカチリと当る、金属性の微かな短い音がしてコロコロと絶壁の下に転げ落ちる、どこを見ても絶壁!
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
室内装飾の弧と線と面の屈折と角の直截と金属性の半螺旋とが先刻から運ばれている|寝床の朝飯の仕度を守って待ちくたびれている。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
多少の光線を恵まれたので室内の装飾の線の弧と、面の屈折と、角の直截と、金属性の半螺旋とがおのおのの適処適処に光を受留める。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
」 幽かな、それは幽かな金属性の音律が、※寂とした夜ふけの暗黒の中に、コチコチとカチカチと、それは遥かな白金光の小都会の何かの点音のように、絶えては続き、続きては絶え絶えしていた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
何やら金属性の透った音もきこえて来る。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
」「いや、僕も今来たばかり……」と、右手に持った金属性の鳥籠を、どこへ置こうかと、部屋を見廻していた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
ステッキのようなものを手に持っていたが、それを床の上に置いたら、金属性の音を発した。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
あの甲から発するのよりももっとぴかぴかする金属性の光沢は、君だって見たことがあるまい。
— THE GOLD-BUG 『黄金虫』 青空文庫