汲水
きゅうすい
名詞
標準
文例 · 用例
泣かゆるに日は照り暑し湯気立てて蟶を今|釜に煮沸す照る砂に雷管のごと花落す朱欒一木が老いてお庭に棟瓦千石船の朱と碧は正目仰ぎて深き雑草鍋二つ汲水場に伏せて明らけき夏真昼なり我家なりにし白栄に蛇奔る裏堀は水紋の動き光とありつつ我が書斎たりし隠居家は、なほ遺れども、既に久しく鎖しぬ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
ほうつほうつと螢が飛ぶ…………とある家のひたひたと光る汲水場にほんのり立つた女の素肌何を見てゐるのか、ふけた夜のこころに。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
孤村一路繞田家、転転舞風汲水車、南米春光交夏色、緑楊葉底紫藤花。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
一つの扉に記して言う、「青竜汲水、白虎負薪」と。
— 柳宗悦 『全羅紀行』 青空文庫