愛他
あいた
名詞
標準
文例 · 用例
これに対して反道徳は、愛他主義と個人主義とに於ける如く、同じ一つの倫理線の上で、反対に向き合ってるものを言う。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
氏の無邪気な利己主義が、痛ましい程愛他的傾向になり初めました。
— ――親の前で祈祷 『岡本一平論』 青空文庫
墨子の流れを汲む世界的愛他主義が流行るかと思えば一方楊朱の一派は個人主義的享楽主義を高唱した。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
愛他主義の倫理観が構成される。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
それは当然愛他主義愛己主義という言葉で書き改められなければならないものだ。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
若し愛が片務的に動いた場合に、愛するということを恩恵を施すという如く考えている人には、愛するという行為に一種の自己満足を感ずるが故に、愛する人の受ける心の豊かさは二倍になると主張するなら、それは愛の作用を没我的でなければならぬと強言する愛他主義者としてはあるまじきことだといわねばならぬ。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
報酬を得て(それが人からであろうと、神からであろうと)、若しくは報酬を得ることを期待し得てする仕事が何で愛他主義であろうぞ。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
若し必要ならば愛他的利己主義者と呼んでもかまわない。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫