桐紋
きりもん
名詞
標準
paulownia crest
文例 · 用例
出入口襖の桐に鳳凰――左の出入口は菊に孔雀の襖――いずれも金地極彩色なのと、その金具に五三崩しの桐紋がちりばめてあることまで丹念に見てしまったが、なお中央の滝と牡丹と唐獅子の大壁画を見直し、見返すことを忘れませんでした。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ところどころに鉄柱を打ちこみ、桐紋の幔幕をザッとかけたのが本陣であろう。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
ところへ、駒をとばしてきた一|騎の使者、ヒラリと降りて、そとから桐紋の幕をたくしあげて、はいってきた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
相手方は、やがて、あなたのすみにある豊臣家の桐紋の幕をあげて歩みだしてきた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
それよりほんのわずかまえに、試合の勝敗が心配のあまり、桐紋の幕のうしろから、そッと抜けだしていた鞍馬の竹童は、なにげなく、諸国の剣士のひかえ所の裏をまわって、蔦之助の姿が、もっとも近く見えるところからすきみをしていた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
相変らず、大きな桐紋のついている木綿の陣羽織に、扇子づかいをして、この夏は、せっせと、城勤めに専念していた。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫
藤吉郎は、木綿陣羽織の――大きな桐紋を背中に見せて、悠々と、通りかかった。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫
本堂は桐紋の幕に囲まれていた。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫