殻内
かくない
名詞
標準
文例 · 用例
地震が如何にして起るやは今もなお一つの疑問なれども、ともかくも地殻内部における弾性的平衡が破るる時に起る現象なるがごとし。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
次に地震の問題に移って、地殻内部構造に論及するのは今も同じである。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
仰いで上に対する時は無限大の卵殻内に在る、三角内角の和は二直角より小にならざるを得ない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
その衝突の際に地殻内に封じられた火焔が噴出しそのために地上は荒廃に帰する。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
それは毛管電気現象に関するもので、地殻内における水の運動のために地殻中、従って空中にいちじるしき電位差を起こし、場合によっては高層の空中放電を生ずることが可能であるというのである。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
言葉をかえて言えば、地殻内のある部分に蓄積されるエネルギーを少しずつ小出しに放出させる方法はないだろうか。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
これは地の底から噴出した物質から、地殻内部の構造を窺おうとする一つの方法を暗示されたのであるが、われわれの今問題としているのは、天空高く、飛行機も気球も大凧も窺い得ない世界の気象状態を知ろうという欲望である。
— 中谷宇吉郎 『雪』 青空文庫
重力をこの程度に精密に測ると、地球の正確な形と同時に、局所的に地殻内に質量が平均値よりも過剰または不足している所があるのが探査されるのである。
— 中谷宇吉郎 『地球の円い話』 青空文庫