倦まず弛まず
うまずたゆまず
表現
標準
tirelessly
文例 · 用例
あわれ年少未熟の日の、八十八|阪九十九折、木の根|岩角躓き倒れ、傷つきてはまた起ち上がり、起ち上がりてはまた傷つき、倦まず弛まず泣血辛酸、かくして玉の緒も絶え絶えに、出世の大本城へは辿り着きしものなるべし。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
日本婦人のやさしい雄々しさは、それを逆用した穢い手から奪いかえされて、自分と自分の愛するすべての者の幸福の確立のために、まめに、うまずたゆまず、昔ながらの温かさに今日の叡智と覚醒とを添えて、働かなければならないのである。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
あらゆる若い娘が、現実の自分の日々の外へ目を走らせてそこで何かの幸福、何かの自信をつかもうと心を空にいら立つのをやめて、自分のおかれている現実をよく見て、それを理解して、その中からうまずたゆまず自分がこうと思う方向へ根気よい爪先を向けて生きてゆく。
— 宮本百合子 『若い娘の倫理』 青空文庫
それを推察し、それに形をあたえて、そしてそれを実際生活の中に実現させるように、青年の熱情と時代の識見とを尽して、うまずたゆまず働くために来るのだ。
— AUX JEUNES GENS 『青年に訴う』 青空文庫
厳密にいってそれは科学的研究の産物とはいえないかも知れないが、その一生を通じて自然に対する純真な興味を失わず、うまずたゆまず成し遂げた彼の事業に対しては、われわれは尊敬を払わなければならないであろう。
— 中谷宇吉郎 『雪』 青空文庫
十年に近い年月、うまずたゆまずそれを続けた。
— 江戸川乱歩 『猟奇の果』 青空文庫
一年三百六十五日、手垢で光った十三匹の木馬と、クッションの利かなくなった五台の自動車と、三台の三輪車と、背広服の監督さんと、二人の女|切符切りと、それが、廻り舞台の様な板の台の上でうまずたゆまず廻っている。
— 江戸川乱歩 『木馬は廻る』 青空文庫
しかし、失敗しては工夫をし、又失敗しては工夫をして、三時間ほど、汗びっしょりになって働きましたが、どんな事だって、うまずたゆまずやりつづけていれば、しまいにはなしとげられるものです。
— 江戸川乱歩 『新宝島』 青空文庫