朴葉
ほおば
名詞
標準
文例 · 用例
塩の握飯をくれとでも言って、今にも屋外から帰って来るような気がしますよ――わたしはあの塩の握飯の熱いやつを朴葉に包んで、よく子供にくれましたからね。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
お牧は朴葉飯といふものを造へて、庭にあつた廣い朴の木の葉に鹽握飯を包んで、それを私に呉れたものです。
— 島崎藤村 『幼き日』 青空文庫
青い朴葉の香氣も今だに私の鼻の先にあるやうな氣がします。
— 島崎藤村 『幼き日』 青空文庫
ことにいさましい労働の後であったゆえに、なにがなくてもこの田植の日の、厚朴葉飯や黄粉握飯ほど、うまいと思ったのはなかったと、村から出た人はいつまでも話の種にしている。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫