築塁
ちくるい
名詞
標準
文例 · 用例
「小平太(榊原康政)は、ここより直ちに、人数を分けて、あの小牧一帯の築塁にかかれ。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
折もよし、信雄の重臣で、蟹江の城主だった佐久間甚九郎は、信雄の命で、萱生の築塁に出張し、留守には、前田|与十郎種利が、わずか三百人ぐらいな部下をもっているにすぎない。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
「その費は遠く築塁繕甲の資に超え」といってある位である。
— 中谷宇吉郎 『雑記』 青空文庫
むしろ少数でも、一族一体を基盤とする金鉄の本塁を奥河内の嶮に築いて、築塁が成ッたら、すぐさまそこへ天皇を迎えて、思うざまな統御を取ろうとするものにほかならなかった。
— 帝獄帖 『私本太平記』 青空文庫
のみならず、はやくも奥金剛の山中には、第二の赤坂城の築塁にもかからせて、 主上奪回 の目的と、宮方再起の日とを、かたく期している模様だとのことだった。
— 世の辻の帖 『私本太平記』 青空文庫
播州赤穂郡から備前|三石に入る国境であり山陽道一の険路でもあるので、ここでは源平争覇の時代から天下異変というとすぐ武族の充血や築塁が見られ、とかく戦場にされやすい宿命の土だった。
— 世の辻の帖 『私本太平記』 青空文庫
千早の築塁の捗りが報告された。
— 世の辻の帖 『私本太平記』 青空文庫