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声涙

せいるい
名詞
1
標準
tearful voice
文例 · 用例
寂しい処で通宵これを聴く趣はとてもわが邦の猴鳴の及ぶところでなく、〈峡中猿鳴く至って清し、諸山谷その響きを伝え、冷々として絶えず、行者これを歌いて曰く、巴東三峡猿鳴く悲し、猿鳴く三声涙衣を霑す〉とはよく作った。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
おおわらわの伯寧が縄付きの姿で王妃らの前に平伏し、自分らが不覚にして王妃らにかかる恥辱を見せたる罪を謝するところは、文字通り声涙|倶に下るの悲壮な場面で、この場が最も好評を博していたのであるが、興行の中途で朝鮮公使館から外務省にむかって抗議を提出した。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
「いやみずからを、いやわらわをと死を争うきょうだいを、心にふびんと母親は、いずれをそれと言いかねて……」玉藻ノ前三段目で、私たちは父が声涙ひとつにとけて語っていた顔つきを烙きつけられているのだ。
倉田百三 光り合ういのち 青空文庫
参会者も、知識階級のどういう程度を加えて居るかと、淋しい気のする程度、読経後、芳賀矢一氏が、声涙ともに下ると云う有様で、貧しさのうちに、献身的一生を送った故人の追悼の辞をのべられる。
一九二二年(大正十一年) 日記 青空文庫
新奇なる兵器を作り、わがイギリスの沿岸より発し、独本土へ兵を上陸せしめられたい」 ゴンゴラ総指揮官は、声涙共に下って、この東洋の碩学に頼みこんだ。
――金博士シリーズ・3―― 独本土上陸作戦 青空文庫
」 冬次郎が遠江守であるかのように、郡兵衛は巨大な円らの眼を、白身だけにして睨むよう見詰め、声涙下るというような声で、そういって様子をうかがった。
国枝史郎 血煙天明陣 青空文庫
「そのときのなさけない悲しさといつたら、君々々」 と、私に当時を物語りながら追憶を新らたにした先生の有様は、そのときでさへ声涙ともにくだる底の身も世もあらぬものだつた。
坂口安吾 天才になりそこなつた男の話 青空文庫
これ、この通りだ」 六太郎は手が地面へつくほども腰と膝を折りまげて声涙ともに下る挨拶であった。
坂口安吾 保久呂天皇 青空文庫
作例 · 標準
その悲報を聞いた時、彼は声涙倶に下る様子で、ただ泣き崩れた。
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映画の感動的なクライマックスで、観客は皆、声涙を流していた。
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彼の最後のスピーチは、会場の人々の声涙を誘った。
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