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歌舞伎者

かぶきもの
名詞
1
標準
文例 · 用例
それじゃア……」「何がさ」「隣の部屋に紅裏の布団が敷いてあるってことさ」「ばからしい、……わたしゃア小母様が病気だから、ちょっと見舞いに行って来るといって、お暇をいただいて来たんだよ」「ありもしない小母様に病気をさせて、情夫に逢いに来るなんて、隅に置けない歌舞伎者さ」「その歌舞伎者で心配になったよ。
国枝史郎 怪しの者 青空文庫
舞い扇持って舞台へ出る……」「歌舞伎者の手だア馬鹿にするねえ」「情婦ア連れてのイカサマ道中、見破れなくて街道筋の、稼ぎが出来ると思っているけエ」 範之丞は美貌で華奢、それでどうやら雲助や馬方、河原者の変装と思ったらしい。
国枝史郎 血煙天明陣 青空文庫
』『歌舞伎若衆』『歌舞伎者はわかっているが……』『京芝居で有名な瀬川|竹之丞ではないか。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
先刻から、羨ましげに、内蔵助のほうを眺めていたが、やがて、内蔵助が歌舞伎者の竹之丞の膝にふたたび酔いつぶれてしまったのを見ると、急に、ひそひそ噂をし始めた。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
尚、六法は、前に言うたかぶき者の別名ともなり、其一分派には、丹前など言ふものも出来た。
折口信夫 ごろつきの話 青空文庫
かぶき者・かぶき衆とは、異風をしてあばれ廻つた連衆のことである。
折口信夫 ごろつきの話 青空文庫
唯、さうした修験道の行儀喧しい時代以前に、呪術に達したから、山伏の形を以て、自由に土地を求めて歩いた時代を考へて見ると、無頼の徒・山伏・傭兵・らつぱ・かぶき者・芸能・唱門師の有髪の者・千秋万歳、――かうした自在な形で、移り歩いたらしい。
熊本利平氏に寄す 雪の島 青空文庫
名護屋山三郎の様なのは、かぶき者・無頼漢で、芸能のあつた――其為、幸若舞の詞も、お国に伝へたらしい――傭兵風の流れ者でもあつたのだ。
熊本利平氏に寄す 雪の島 青空文庫