来時
らいじ
名詞
標準
文例 · 用例
律動は本来時間的のものであって時間的に週期的な現象がわれわれ人間に生理的および心理的に内在する律動感に共鳴する現象である。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
是公の連れて行ってやろうかは久しいもので、二十四五年|前、神田の小川亭の前にあった怪しげな天麩羅屋へ連れて行ってくれた以来時々連れてってやろうかを余に向って繰返す癖がある。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
巨万の富を積むに到るまでの経歴、遭遇した多くの艱難、一門の繁栄、隠居して以来時々試みる大旅行の話など、それに身振手|真似を加えて、楽しそうに話し聞かせる。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫
元来時に大晦日も元旦もあつたものではない。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
大分臼杵という町は、昔大友宗麟の城下で、切支丹渡来時代、セミナリオなどあったという古い処だが、そこに、野上彌生子さんの生家が在る。
— 宮本百合子 『九州の東海岸』 青空文庫
元来時代物をおろそかにして、その時の出たとこ勝負の世話物に専門(?
— 折口信夫 『役者の一生』 青空文庫
若い時、彼のペルリの渡来時分、お台場の工事を引き受け、産を造ったのだそうで、この亀岡氏は先代の目がねによって亀岡家へ養子になったなかなか立派な人でありました。
— 東雲師逝去のこと 『幕末維新懐古談』 青空文庫
こちらは歌人――とは断定できないが――と俳諧師とは、古人を論じて来時の道を忘るるの有様です。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫