諦め顔
あきらめがお
名詞
標準
文例 · 用例
とにかくこのとおり元気になって、退院できるのだから」と、彼は諦め顔にいって、「さあ、いよいよ明日から、自分の好きなところへ行って、好きなことができるんだぞ。
— 海野十三 『脳の中の麗人』 青空文庫
そこで人々は諦め顔にこう定義する、「商業主義にもとづくジャーナリズムの掣肘」を「全然うけまいとする文学」が純文学なのだ、と。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
さう云へば、街で買物などしようと思ひ、店員のチンプンカンプンにこつちが諦め顔をしてゐると、そこへぬツと顔をつきだして、いきなり「なに欲しいか?
— 岸田國士 『従軍五十日』 青空文庫
新十郎も処置なしと諦め顔、「もうこれ以上は仕方がありません。
— その五 万引家族 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
「あなたが風守さまをごらんになった時のことを、よく思いだしてきかせて下さいませんか」 光子は一度考えたが、諦め顔になって、「特にお話申上げるような印象はございませんの。
— その九 覆面屋敷 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
彼は少しも諦め顔をしなかった。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
」老人は間の抜けた諦め顔で私を見た。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『夢日記』 青空文庫
「甲州へ潜り込んでは――」 と、小六もさすがに、諦め顔につぶやいたが、しかし、無念そうであった。
— 第一分冊 『新書太閤記』 青空文庫