来卒
らいそつ
名詞
標準
文例 · 用例
此の事件以来卒業するまでの、姉娘に対する母親の心配と云つたら大変なものでしたが、無口でおとなしい妹娘に対しては母親は全く楽観してゐました。
— 伊藤野枝 『内気な娘とお転婆娘』 青空文庫
私どもが一高へ入った時、若くて死んだ仏文学者の福岡|易三郎君(後の白水社主)が一番で、芦田君はさまで振るわなかったが、学年が進むと共に、河上弘一君と芦田均君が頭角を現わし、爾来卒業まで、この二人が首席を争ったようである。
— 平次読む人読まぬ人――三人の政治家―― 『随筆銭形平次』 青空文庫
「ここに其方の功により多年の間安楽に代を送り候のこと、明治二十七年以来卒業の月より御送金なし下され、それがため拙者もこのように長命いたしたるものと存じおり候。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
以上 五月二十六日夏目金之助 鈴木三重吉君 先日來卒業論文を漸く讀み了つた。
— 夏目漱石 『鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年』 青空文庫