熟れ
うれ
名詞頻度ランク #39647 · 青空 18 例
標準
maturity
文例 · 用例
〔霜枯れのトマトの気根〕宮沢賢治霜枯れのトマトの気根その熟れぬ青き実をとり手に裂かばさびしきにほひほのぼのとそらにのぼりて翔け行くは二価アルコホール落ちくるは黒雲のひら
— 宮沢賢治 『〔霜枯れのトマトの気根〕』 青空文庫
あの融け残った、霧の中の青い後光を有った栗の木や、明方の雲に冷たく熟れた木莓や。
— 宮沢賢治 『〔蒼冷と純黒〕』 青空文庫
雲紫に日は熟れて、 青らみそめし野いばらや、川は川とてひたすらに、 八功徳水ながしけり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
大酒飲みと見えて顔色が赤ぼったく垂弛んで、両眼の下瞼がベッカンコーをしたように赤く涙ぐんでいる上に、鼻の頭がテラテラと赤熟れになっている処は、何がかなしに人を馬鹿にした面構えである。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
その城あとのまん中に、小さな四っ角山があって、上のやぶには、めくらぶどうの実が虹のように熟れていました。
— 宮沢賢治 『めくらぶどうと虹』 青空文庫
」 すつと、其のまゝ二階へ、―― いま、我が瀧太郎さんは、目まじろがず、一段と目玉を大きくして、然も糠にぶく/\と熟れて甘い河豚を食ふから驚く。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
(中略)扨それらの雑誌を見ると、殆んど大部分が東京の出版であり、熟れも此れも皆同じように東京人の感覚を以て物を見たり書いたりしている。
— 織田作之助 『東京文壇に与う』 青空文庫
十 生き埋め 丘の大麦は暑い頃になつて熟れる。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
作例 · 標準
例句