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彼方此方

かなたこなた異読 あなたこなた
代名詞副詞
1
標準
here and there
文例 · 用例
夜が更けてもまだ十二時前であるから彼方此方、人のゆききがある。
国木田独歩 二少女 青空文庫
駅員が黒く、すら/\と、雨の雫の彼方此方
泉鏡太郎 銀鼎 青空文庫
時に、廊下口から、扉の透間から、差覗いて、笑ふが如く、顰むが如く、ニタリ、ニガリと行つて、彼方此方に、ぬれ/\と青いのは紫陽花の面である。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
ただこれぎりなら夏らしくもないが、さて一種の濁った色の霞のようなものが、雲と雲との間をかき乱して、すべての空の模様を動揺、参差、任放、錯雑のありさまとなし、雲を劈く光線と雲より放つ陰翳とが彼方此方に交叉して、不羈奔逸の気がいずこともなく空中に微動している。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
いろいろの野菜が彼方此方に積んで並べてある。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
彼方此方と搜す中、漸とのことで大きな無花果の樹蔭に臥こんで居るのを見つけ出し、親父は恭々しく近寄つて丁寧にお辭儀をして言ふのには『實は今日お願があつてお邪魔に出ました。
国木田独歩 怠惰屋の弟子入り 青空文庫
或日自分は何時のように滑川の辺まで散歩して、さて砂山に登ると、思の外、北風が身に沁ので直ぐ麓に下て其処ら日あたりの可い所、身体を伸して楽に書の読めそうな所と四辺を見廻わしたが、思うようなところがないので、彼方此方と探し歩いた、すると一個所、面白い場所を発見けた。
国木田独歩 運命論者 青空文庫
どこへ、と見当はちっとも着かず、ただ足にまかせて、彼方此方、同じ処を四五|度も、およそ二三里の路はもう歩行いた。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
作例 · 標準
さっきまでここに置いたはずの鍵が、部屋の彼方此方で見つからないんだ。
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子供たちが部屋の彼方此方で、思い思いに遊び回っていた。
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この古い地図は、あちこちの古書店を巡ってやっと手に入れた、まさに彼方此方探した宝物だよ。
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昔のアルバムを開くと、彼方此方の写真に懐かしい顔ぶれが写っていた。
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彼方此方(かなたこなた) — 幻辞.com