帯話
おびはなし
名詞
標準
文例 · 用例
なぜなら細民窟のじめじめした長屋住いや、おつけ臭い所帯話やを書いた文学が、実生活のための利益になるということは、いかにしても考え得ないから。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
物をも言わず、背向きになったまま、世帯話をするように、先生は小芳に向って、「そっちの、そっちの熱い方を。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
けれども米屋の払を、この三十日にはどうしたものだろうという、苦しい世帯話は、いまだかつて一度も彼らの口には上らなかった。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
ちょっと世帯話をしてたんでさ。
— 久生十蘭 『金狼』 青空文庫
けれども米屋の拂を、此三十日には何うしたものだらうといふ、苦しい世帶話は、未だ甞て一度も彼等の口には上らなかつた。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫