鉢かづき
はちかづき
名詞
標準
文例 · 用例
「鉢かづき姫」の草子である。
— 折口信夫 『河童の話』 青空文庫
鉢かづき姫が、御湯殿に勤めて、貴い男に逢ひ初めるくだりは、禊ぎの役を勤めた、古代の水の神女の俤がある。
— 折口信夫 『河童の話』 青空文庫
慶応義塾生高瀬源一さんが、鉢かづきの入水して流されて行く処が、殊に水の縁の深い事を示してゐるのではないかと問うた。
— 折口信夫 『河童の話』 青空文庫
鉢かづきの鉢がこはれると、財宝が堆く出て、めでたく解決がつく。
— 折口信夫 『河童の話』 青空文庫
「鉢かづき姫の草子」では、鉢――他の側からも説明を試みねばならぬが――をかづかせられた後天性の異形が、結婚に関聯して壊れる機会が来る。
— 魂と姿との関係 『小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二)』 青空文庫
おとうさんのそんな心持ちを察しない世間の人たちは、姫さんがへんな姿になったのをおもしろがって、「鉢かつぎ、鉢かつぎ。
— 楠山正雄 『鉢かつぎ』 青空文庫
でも鉢かつぎはいつまでもおかあさんのことが忘れられないで、時々思い出しては、寂しそうな顔をしていました。
— 楠山正雄 『鉢かつぎ』 青空文庫
そうなるといよいよ鉢かつぎ姫をじゃまにして、姫がああしました、こうしましたといっては、ありもしないことを、おとうさんに告げ口ばかりしていました。
— 楠山正雄 『鉢かつぎ』 青空文庫