跳ね起き
はねおき
名詞
標準
kip-up (acrobatics)
文例 · 用例
詩人はこの夢を思い起こすや、跳ね起きて東雲の空ようやく白きに、独り家を出で丘に登りぬ。
— 国木田独歩 『星』 青空文庫
『ああ恋しき治子よ』と叫びて跳ね起きたり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
恐らく驚破といって跳ね起きて、別荘中、上を下へ騒いだ中に、襯衣を着けて一つ一つそのこはぜを掛けたくらい、落着いていたものは、この人物ばかりであろう。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
びっくりして跳ね起きて見ましたら外ではほんとうにひどく風が吹いてうしろの林はまるで咆えるよう、あけがた近くの青ぐろいうすあかりが障子や棚の上の提灯箱や家中いっぱいでした。
— 宮沢賢治 『風野又三郎』 青空文庫
五|秒、十|秒は大叫喚、あはや、稻妻は喰伏せられたと思つたが、此犬尋常でない、忽ちむつくと跳ね起きて、折から跳り掛る一頭の雄獅の咽元に噛付いて、一振り振るよと見へたが、如何なる隙をや見出しけん、彼方に向つて韋駄天走り、獅子の一群も眞黒になつて其後を追掛けた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
と驚きの余り八蔵は、思わず声を立てけるにぞ、婦人は少し枕を上げて、窓をあおぎ見たる時、八蔵ぬっと顔差出し、拳に婦人を掴む真似して、「汝、これだぞ、と睨めつくれば、連理引きに引かれたらむように、婦人は跳ね起きて打戦き、諸袖に顔を隠し、俯伏になりて、「あれえ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
三|秒にして渠が手術は、ハヤその佳境に進みつつ、メス骨に達すと覚しきとき、「あ」と深刻なる声を絞りて、二十日以来寝返りさえもえせずと聞きたる、夫人は俄然器械のごとく、その半身を跳ね起きつつ、刀取れる高峰が右手の腕に両手をしかと取り縋りぬ。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
市郎は衾を蹴って跳ね起きた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
作例 · 標準
体操選手は、マットの上で見事な跳ね起きを決めた。
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彼は子どもの頃から、器械体操で跳ね起きが得意だった。
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サーカスの演者は、観客を驚かせる跳ね起きを披露した。
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