髪洗い
かみあらい
名詞
標準
文例 · 用例
俺の母親は銭湯の髪洗い料を倹約するから、いつもむっと汗くさい髪をしているぞ) 豹一はふっと泪が出そうになった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
小さい童女を使いにして、「おりの悪い髪洗いではありませんか。
— 東屋 『源氏物語』 青空文庫
あとで国男さんにきいたら、春江ちゃんも、やはり髪洗いをした由。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫
大江戸にてはこの土地のように、他郷の者に河中の髪洗いを見られたとて、不吉な事のあるなんど、その様ないい伝えは御座らぬ。
— 江見水蔭 『壁の眼の怪』 青空文庫
さてその良人には、拙者が進んで成り申そう」「えッ、お前さまが、わたしを……」「まことに打明ければ、拙者はかの髪洗いを一目見て、命も入らぬとまで、そなたに思いを懸けた。
— 江見水蔭 『壁の眼の怪』 青空文庫
それには美しき娘の髪洗いの裸体画が書きかけにしてあるのが最後であった。
— 江見水蔭 『壁の眼の怪』 青空文庫
髪洗いを見た他郷の人を殺すという事は、三面谷の秘密で、又それを決して好い事とは思っていぬからで、なるべく米沢藩に知れぬようにしたいと考えたのであった。
— 江見水蔭 『壁の眼の怪』 青空文庫
……お髪洗いかの」 と、知るべの家の縁にでも立ち寄ったように腰をおろして、片あぐらをすくい上げ、「はやく都へ帰りたいことでおざろうな」 などと、世辞よく話しこむ。
— 八荒帖 『私本太平記』 青空文庫