志操堅固
しそうけんご
名詞形容動詞
標準
being faithful to one's principles
文例 · 用例
前川さんは、穏便主義でお姉さんは、志操堅固なんですもの。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
志操堅固な杜だったけれど、どういうものかその夜の尿の音を思いだすごとに、彼はどうにも仕方のない興奮状態に陥ってしまい、その後もその度に、彼は哀れな敗残者となることを繰りかえした。
— 海野十三 『棺桶の花嫁』 青空文庫
* * さて、今日云うところの人造人間の方は、今のところ、甚だ志操堅固な、いわゆる堅造ばかりで、性的サーヴィスをやって呉れるのは、ないようである。
— 海野十三 『人造物語』 青空文庫
花街に取りまかれ、嬌妓のなまめかしい唄を耳にしようが、笛太鼓の音をきこうが、仙公の佐々木彦三郎は、随分と志操堅固で、なにものにも心を動かさず、はや半年は過ぎた。
— 佐藤垢石 『純情狸』 青空文庫
志操堅固なる青年紳士を求むか。
— 岸田國士 『かんしやく玉』 青空文庫
「饒舌るな」と十太夫が云った、「なにも理由なんかありやしない、潔癖だとか、志操堅固なんていうものでもない、要するに、その方面にかけては育ちそくないであり怠け者だったんだ、そうだろう」 土田正三郎は考えてみて、そうかな、というふうに首をかしげた。
— 山本周五郎 『饒舌り過ぎる』 青空文庫
」「感心なんかしませんけれど、然ういう御家風だそうですから」「私、そんな人、志操堅固な令嬢とは存じませんわ」「でもお目にかゝって見ると、極く無邪気な方よ」「流行の朗か型?
— 佐々木邦 『求婚三銃士』 青空文庫
志操堅固な溝淵令嬢富士子さんはお母さんから瀬戸君の問題を持ち出された時、「厭なことよ、私。
— 佐々木邦 『求婚三銃士』 青空文庫