恋愛至上主義
れんあいしじょうしゅぎ
名詞
標準
love for love's sake
文例 · 用例
ましてや「恋愛至上主義」など、まあなんという破天荒、なんというグロテスク。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
よくよく事情を察するに、当時は恋愛至上主義の行われていた世で、女は愛情の命ずるがままに行動して、それで自から欺かぬ、よい事と許されていた惰弱時代であったから、右衛門の母は兼盛と、手を繋いで居た間に懐胎したが、何様いう因縁かで兼盛と別れて時用の許へ帰したのである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
太平楽の並べ合いをする「男女同権」の意味からでなく、家庭和楽のすすめ合いをする「男女同義務」の上から見て――鼻の表現研究の行き方である恋愛至上主義、即ち文化生活向上の意味から見て、取り敢ず大白を挙げて慶賀すべき現象と考えられるのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
恋愛至上主義者も私の家ではきまじめな方面しか見せないのも妙齢の娘などがないからなのだ。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫
不義者に同情し、心中に共鳴し(これは大阪の方が本家かも知れぬが)、野合を讃美する芸術が流行し、上下の隔ても思案も度外視した恋愛至上主義が一般に崇拝された。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
アラビアの恋愛至上主義の詩人、「大いなる」デヂアアルはかう彼女のことを歌つてゐます。
— 芥川龍之介 『結婚難並びに恋愛難』 青空文庫
厨川博士の「近代恋愛論」以来、一般に青年男女の心は恋愛至上主義に傾いていますから。
— ――或は「恋愛は至上なり」―― 『或恋愛小説』 青空文庫
廿八歳まで、霊肉一致の、恋愛至上主義に生きぬこうとした意志の強い女性の、ほんとにこれは、断片を語るにすぎないが、彼女が、泡鳴氏との同居に、頑固なほど身を守っていた明治四十三年は、幸徳事件があったりした時だった。
— 長谷川時雨 『遠藤(岩野)清子』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は恋愛至上主義で、常に恋人がいないと落ち着かないタイプだ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼は恋愛至上主義を掲げているが、実際は仕事一筋の人間だ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
若いうちは恋愛至上主義に陥りがちだが、もっと視野を広げるべきだ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro