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淪落

りんらく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
ruin
文例 · 用例
のみならず、日本は北支那より退却し、退嬰自屈の政策の下に、国運の日に淪落に傾くことを如何ともなし能わざるに至るであろう。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
いちばんおしまいの場面で、淪落のどん底に落ちた女が昔の友に救われてその下宿に落ち着き、そこで一|皿の粥をむさぼり食った後に椅子に凭ってこんこんとして眠る、その顔が長い間の辛酸でこちこちに固まった顔である。
寺田寅彦 映画雑感(3) 青空文庫
」 フランス映画「居酒屋」でも淪落の女が親切な男に救われて一│皿の粥をすすって眠った後にはじめて長い間かれていた涙を流す場面がある。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
おのれの淪落の身の上を恥じて、帰ってしまったものとばかり思っていたのである。
太宰治 デカダン抗議 青空文庫
それから父親は持って行った資金の金のあるに任せ、西海岸の日本人の多くいる都市を遊び歩き、アメリカゴロの立てる空な計画に乗せられたり、淪落の雑種の女の美人局に掛ったりするので、なか/\内部地方へ入って行けなかった。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
しかし、それは、上品な育ちのよい女が身をおとして行く淪落の世相へのなげきではなかった。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
(船場の上流家庭に育った娘、淫奔な血、家出して流転し、やがて数奇な運命に操られて次第に淪落して行った挙句、十銭芸者に身を落すまでの一生)しかし、これでは西鶴の一代女の模倣に過ぎないと思いながら、阪口楼の前まで来た。
織田作之助 世相 青空文庫
その後「十銭芸者」の原稿で、主人公の淪落する女に、その女の魅力に惹きずられながら、一生を棒に振る男を配したのも、少しはこの時の経験が与っているのだろうか。
織田作之助 世相 青空文庫
作例 · 標準
新規事業の失敗とそれに伴う莫大な借金により、かつての華やかな富豪は深い淪落の淵に沈んでしまった。
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その私小説は、薄暗い都会の片隅でアルコールに溺れながら淪落していく青年の孤独と絶望を見事に描いている。
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地方の名家として広く知られた彼の一族も、相次ぐ親族の不祥事によってとうとう淪落の憂き目を見ることになった。
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