顔付
かおつき
名詞
標準
文例 · 用例
その云ひ方がやけにまた力を籠めてゐたので、奥さんは医者を見て妙な顔付をした。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
………… 彼が此の中学に来てから三日目、登校して校長室に外套を掛けるや、勢き込んだ顔付で彼は教員室に這入つて行つた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
三四度繰返した頃にフイと意識すると見えて、襲はれるやうな顔付になる。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
「さう、道理でお腹の出来てる顔付だわね。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫
顔付きにも似合わねえ野郎だ!
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
どこともなく陰鬱な顔付きをして。
— 葉山嘉樹 『工場の窓より』 青空文庫
これに比べると低地の草木にはどこかだらしのない倦怠の顔付が見えるようである。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
昔の先生の講義の口振り顔付きまでも思い出されるので驚いてしまった。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫