トリビアリズム
トリビアリズム異読 トリヴィアリズム
名詞
標準
trivialism
文例 · 用例
文学におけるリアリズムの問題が、はじめ妙な傾向をもってトリビアリズムと混同して出されたし「ナルプ」は二月解散になったし、今もってその点では問題がのこされている有様です。
— 一九三四年(昭和九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
だから、些末主義に陥るとはいうけれど、実際は、リアリズムから、だんだんトリビアリズムに落ちこんで行つたという歴史が日本にはない。
— 岸田國士 『俳優と現代人の生活(対話5)』 青空文庫
自然的社会的な出来事に就いての実写や報道はしばらく別にしても、日常の自然現象についての実写的効果だけから云っても他の芸術様式ではただの匍匐的リアリズムやトリビアリズムやミミクリーに終るべきものが、映画では嶄然たる芸術的鋒鋩を現わすのだ。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
無意味に瑣末な歴史的トリビアリズムや、地理学的雑多や、方程式の解法の形式的な習得や、真理への興味を殺すための修身や、卑俗なブルジョア社会の通念を尤もらしく見せる公民科、などしか、そこにはない。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
無論古代以来ロマンはあったとか、ロマンにも色々の分類が必要だとかいう、歴史上や形式上のトリビアリズムを以てルカーチのテーゼを一応批判することは出来ようが(ペリヴェルゼフの如き)、本質的なことは、事実の羅列ではなくて事物の根本的な特徴づけなのである。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
人間の一般的興味に訴えるものを余技として選ぶといったが、実はその場合に二種類あって、一方は、今までいって来たように、文芸の正道において見られるような普遍人間的関心の対象を堂々と選ぶことになるが、他方その一転化として、却って完全なトリビアリズム(瑣末主義)がここに含まれているのである。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
だから普遍的な人間的興味の対象が、余技の対象として、やや無責任に取り上げられる結果、それは往々にしてトリビアリズムに陥る理由が大いにあるわけだ。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
今日のジャーナリズムは寧ろディレッタンティズムに近いが(トリビアリズム・下手物好み等々)、二つが近いことに無理があると共に、二つが似て非なる所以も真理である。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
作例 · 標準
些細な事柄にこだわりすぎて本質を見失う、現代社会のトリビアリズムを批判する。
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彼はトリビアリズムに陥っており、レポートの脚注のフォントサイズに何時間も費やしている。
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知識の深さよりも広さを重視する風潮は、一種のトリビアリズムと言えるかもしれない。
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