数知れぬ
かずしれぬ
連体詞
標準
countless
文例 · 用例
祖先の水無瀬女から何代か数知れぬ継承の間に、宗家は衰え派出した分家、また分家の方が栄えた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
古来数知れぬ刑死者の中にもおそらくは万一の助命の急使を夢想してこの激烈な楽しみの一瞬間を味わった人が少なくないであろう。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
木下藤吉郎の昔から秀吉は、数知れぬ難攻不落の城々を攻めた経験の持主であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
顔のあたり、肩のあたり、はらはらと、来て、白く溜って、また入乱れて立つは、風に花片が散るのではない、前に大鷲がうつぎの森の静粛を破って以来、絶えず両人の身の辺に飛交う、花の色と等しい、小さな、数知れぬ蝶々で。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
数知れぬ玻璃の微塵のようでございます」 「百合はもう咲いたか」 「蕾はみんなできあがりましてございます。
— 宮沢賢治 『四又の百合』 青空文庫
それが今は数知れぬ弾丸に打ち抜かれています。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
夜、闇の中を跳梁するリル、その雌のリリツ、疫病をふり撒くナムタル、死者の霊エティンム、誘拐者ラバス等、数知れぬ悪霊共がアッシリヤの空に充ち満ちている。
— 中島敦 『文字禍』 青空文庫
或時は村内の愛弟愛妹幾人となく引きつれて、夏の半ばの風和き夜な/\、舟綱橋あたりに螢狩りしては、団扇の代理つとめさせられて数知れぬ流螢を生擒したる功労もこれにあり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の人生には、数知れぬ苦難があったことだろう。
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彼は数知れぬ経験を積んだベテランの職人だ。
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その物語は、数知れぬ読者の心を捉えて離さない。
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