聖業
せいぎょう
名詞
標準
文例 · 用例
その当時の幼稚なる天文知識を以てすら、神の聖業の驚異すべきを知る。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
砲煙のとどろき、爆彈の炸烈する、もとより聖業の完遂にある。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
――新年誓詞――“こゝに昭和十五年の元旦を迎へ恭しく聖寿の万歳を寿ぎ奉り、いよ/\肇国の精神を顕揚し、強力日本を建設して新東亜建設の聖業完遂に邁進し、もつて紀元二千六百年を光輝ある年たらしめんことを堅くお誓ひ申します。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
十九世紀中葉のその時代のイギリスで、病人の看護をするのが聖業であるというような女は、他のまともな正業には従えない女、主としてもう往来を歩くには年をとりすぎたアルコール中毒の淫売婦あがりの婆さんたちであった。
— 宮本百合子 『フロレンス・ナイチンゲールの生涯』 青空文庫
すると例の北支の文明開化の聖業なども、果して中国国民(北支那はまだ中国政府の領土なのである!
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
揉んで揉んで揉みぬいた末、落ちつくといふのが、文化としての風俗生成の普通の過程であらうと思ふが、さういふ暢気なことを云つてゐられないのが、興亜の聖業などゝいふ言葉の生れた、今の場合なのである。
— 岸田國士 『風俗の非道徳性』 青空文庫
彼等は狡知猾才にとめる邪悪霊を首領と仰ぎ、百方手を尽して、われ等の聖業を阻害せんとしつつあるので、その悪戯は極めて巧妙、その行動は甚だ敏活、巧みにわれ等の事業を摸倣し、ひたすら迷える者の歓心を買うべくつとめるから、其伝播力、感染力は驚くべく強大である。
— SPIRIT TEACHINGS 『霊訓』 青空文庫
神はこの嘘吐を道具としてその聖業をなし給ふのであるか。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第三』 青空文庫