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河原蓬

かわらよもぎ異読 カワラヨモギ
名詞
1
標準
capillary artemisia (Artemisia capillaris)
文例 · 用例
河原蓬の根がぼうぼうとひろがつてゐる。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
同時に彼も何となく口が利き悪い気もちになって、しばらくは入日の光に煙った河原蓬の中へ佇みながら、艶々と水をかぶっている黒馬の毛並を眺めていた。
芥川龍之介 素戔嗚尊 青空文庫
河原蓬も、空も、その空に一羽啼いている雲雀も、ことごとく彼には嬉しそうであった。
芥川龍之介 素戔嗚尊 青空文庫
ふだんから釣の好きな私の甥は、五条の橋の下へ参りまして、河原蓬の中に腰を下しながら、ここばかりは涼風の通うのを幸と、水嵩の減った川に糸を下して、頻に鮠を釣って居りました。
芥川龍之介 邪宗門 青空文庫
そこでやはり河原蓬の中を流れて行く水の面を眺めたまま、息もつかずに上の容子へ気をくばって居りました。
芥川龍之介 邪宗門 青空文庫
が、どうしても甥が初の目ろみを捨てないのと、甥を一人やる事がなぜか妙に気がかりだったのとで、とうとう私までが年甲斐もなく、河原蓬の露に濡れながら、摩利信乃法師の住む小屋を目がけて、窺いよることになったのでございます。
芥川龍之介 邪宗門 青空文庫
その中に私の甥は、兼ねて目星をつけて置いたのでございましょう、加茂川の細い流れに臨んでいる、菰だれの小屋の一つを指さしますと、河原蓬の中に立ったまま、私の方をふり向きまして、「あれです。
芥川龍之介 邪宗門 青空文庫
私共の住んでゐた上田の町裾を洗つてゐる千曲川の河原には、小石の間から河原蓬がする/\と芽を出し初めて、町の空を穏かな曲線で画つてゐる太郎山は、もう紫に煙りかけてゐた。
久米正雄 父の死 青空文庫
作例 · 標準
砂礫の多い過酷な河川敷では、細い葉を密に茂らせたカワラヨモギが秋風に揺れているのをよく見かける。
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「これが漢方でも重宝されるカワラヨモギだよ。肝臓の養生にいいらしいね」と祖母が教えてくれた。
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カワラヨモギは踏まれても動じない強さがあり、荒れた土壌でもしっかりと根を張って自生している。
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冬が近づくとカワラヨモギは地味ながらも小さな花を咲かせ、殺風景になりがちな河原の景色に彩りを添える。
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