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絵風

えふう
名詞
1
標準
文例 · 用例
陽炎を幾千百すぢ、寄せ集めて縫ひ流した蘆手絵風の皺は、宙に消えては、また現れ、現れては、また消える。
岡本かの子 青空文庫
スイカダ、スイカダ、ランチ、ランチ つい、着いたばかりに発信したが、あの高麗丸から海岸の西瓜の山を瞥見してそれこそ子供のように小躍りした鮮新さや、青や白や鼠色ランチの馳せちがう、やや煙で黒っぽい油絵風の画趣からも、今はもう午前十時の観想は離れてしまった。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
靉光……といふ人の小品『裸婦』『馬』『人物』など何か錦絵風な筆法や『馬』では古来の『絵馬』を思はせる。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
菊沢栄一氏――『競馬場所見』『スタート』共に絵風
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
只、いつも浮世絵風の線で(無論ゴマカシでよい)描かなければならぬのが、洋画家なぞにとっては困るといえば困る位のものである。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
椿岳は芳崖や雅邦と争うほどな巨腕ではなかったが、世間を茶にして描き擲った大津絵風の得意の泥画は「俺の画は死ねば値が出る」と生前豪語していた通りに十四、五年来著るしく随喜者を増し、書捨ての断片をさえ高価を懸けて争うようにもてはやされて来た。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
浅草絵と浅草人形 椿岳のいわゆる浅草絵というは淡島堂のお堂守をしていた頃の徒然のすさびで、大津絵風の泥画である。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
一風変った画を描くのは誰にも知られていたが、極彩色の土佐画や花やかな四条派やあるいは溌墨淋漓たる南宗画でなければ気に入らなかった当時の大多数の美術愛好者には大津絵風の椿岳の泥画は余り喜ばれなかった。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫