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羽蟻

はあり
名詞
1
標準
文例 · 用例
その山麓の小家の周囲を、夏の羽蟻が飛んでるのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
この表現効果の主要点は、羽蟻という小動物。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
即ち読者は、羽蟻という言葉によって、そうした高原地方の、夏の日中の印象を与えられてしまうのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
しかし羽蟻は絵に描けない。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
僕の部屋の窓を夜どほし明けはなして盜賊の來襲を待ち、ひとつ彼に殺させてやらうと思つてゐるのであるが、窓からこつそり忍びこむ者は、蛾と羽蟻とかぶとむし、それから百萬の蚊軍。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
廿日、壬辰、午剋、鶴岳上宮の宝前に羽蟻飛散す、幾千万なるかを知らず。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
つくづく見れば羽蟻の形して、それよりもやや大なる、身はただ五彩の色を帯びて青みがちにかがやきたる、うつくしさいはむ方なし。
泉鏡花 竜潭譚 青空文庫
煉瓦を羽蟻で包んだような凄じい群集である。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫