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名主

なぬし
名詞
1
標準
village headman (esp. in the Kanto region)
文例 · 用例
首里の名主といはれて居る謝源は大広間の上座にうちくつろいで座つて居た。
太宰治 地図 青空文庫
それよりも誰か、この辺の名主を呼んで来て受持たせなさい。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
牢内の習慣で、拷問をうける罪人があるときは、牢名主その他の古顔の囚人どもが彼に対して色々の注意をあたえ、拷問に堪え得る工夫を教えて、たとい責め殺さるるまでも決して白状するなと激励するのである。
岡本綺堂 拷問の話 青空文庫
綿のように疲れきって牢屋に帰ってくると、名主や役附の者どもは彼の剛胆を褒めそやして、総がかりで介抱してやった。
岡本綺堂 拷問の話 青空文庫
名主の声がかりというので、彼は普通の囚人とは全然別格の待遇をうけて、他の囚人どもを手下のように使役するばかりでなく、三日に一度ぐらいは鰻飯などを食って贅沢に生活していた。
岡本綺堂 拷問の話 青空文庫
城内には施薬院のやうなものを設けて、領内のあらゆる名医がそこに詰めあひ、いかなる身分の者でも勿論無料で診察して取らせる、投薬もして遣るといふのであるから、領内の者どもは皆その善政をよろこんで、名主や庄屋をたよつて遠方からその診察を願ひに出てくる者も多かつた。
岡本綺堂 梟娘の話 青空文庫
いずれ名主さんのところへ顔出しをする積りですが、それよりもまあ緑屋さんへ早く挨拶に行って、なにかの指図を受けた方がよかろうというので、取りあえずお邪魔に来たようなわけで……」 まだ何か云おうとする半七を、甚右衛門は大きい手をあげて制した。
十五夜御用心 半七捕物帳 青空文庫
「いや、まあ、名主のところへ顔を出して置こう。
十五夜御用心 半七捕物帳 青空文庫
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名主(みょうしゅ)は、日本の古代末期から中世日本にかけて、公領・荘園領主から名田の経営を請け負うとともに、領主への貢納(年貢・公事・夫役)の責務を担った階層である。大名(だいみょう)は、大名主より転じた語である。概して、名主は関東で用いられ、関西では庄屋、東北・北陸では肝煎と呼ばれる。多くは、武士よりも経済的に裕福で、広い屋敷に住み、広大な農地を保有し、また、文書の作成に携わるという仕事柄、村を代表する知識人でもあった。江戸時代に名主(庄屋)を務めた家系は、もともと名門家系だったことが多く、戦国武将の有力な家臣が、江戸時代に入って名主(庄屋)となったケースは、かなり見られる。近世(江戸時代)において、名主(なぬし)は村役人の呼び名の一つとなった。

出典: 名主 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0